Last Updated on 2025年10月30日 by SDS
家主様、管理会社様、施工される関連業者様より日々たくさんのお問い合わせをいただくようになりました。
宅配ボックスの設置を検討されている方々への参考に、お問い合わせの多い内容についてご紹介します。
宅配ボックスの固定方法について
宅配ボックスの固定方法は、転倒や宅配ボックスの盗難防止対策として、ベースを利用して設置面(コンクリート、タイル)にアンカーを固定して設置してください。集合住宅向け宅配ボックスの「スタンダード」タイプのみ床面へのアンカー固定が不可能の場合は壁面へのアンカー固定も可能です。

図例:集合住宅用宅配ボックス「スタンダード」
アンカーボルトの種類
アンカーボルトは、宅配ボックスをコンクリートやタイル、ブロックなどその他の母材にしっかりと固定するために使用される重要な建築部材です。その種類は多岐にわたり、用途、施工方法、材質などによって選定されます。
宅配ボックスの固定では、主に「あと施工アンカー」が使用されます。その中でも、以下の2種類が代表的です。
・金属系アンカー(芯棒打ち込み式、本体打ち込み式、締付け式など)
・接着系アンカー(ケミカルアンカー)
それぞれの特徴とメリット・デメリットを比較します。
金属系アンカー
ドリルで開けた穴にアンカーを挿入し、機械的に拡張させて固定する方法です。
< 芯棒打ち込み式アンカー(例: オールアンカー、ルーティアンカー、ベストアンカー)>
穴にアンカーをセットし、芯棒をハンマーで打ち込むことで本体が拡張・固着します。施工が比較的容易で、現場での作業性が良いです。おねじタイプ(ボルトが最初から出ている)とめねじタイプ(後からボルトをねじ込む)があります。

出典:サンコーテクノ株式会社
・メリット:施工が早く、比較的安価
・デメリット:打撃音が生じる。コンクリートにひび割れが生じている場所では強度が低下する可能性がある
< 締付け式アンカー(例: トルコンアンカー)>
ナットを締め付けることで先端のコーンが拡張し、孔壁に食い込んで固定します。引張強度が高いものが多く、重い物の固定に適しています。

出典:サンコーテクノ株式会社
・メリット:高い引張強度。
・デメリット: 締め付けトルク管理が重要。
接着系アンカー(ケミカルアンカー)
ドリルで開けた穴に接着剤(樹脂)を充填し、その接着剤が硬化することでボルトを固定する方法です。
カプセル式、注入式
接着剤の化学反応によって固定するため、非常に強力な固着力を発揮します。コンクリート内部での応力集中が少なく、ひび割れコンクリートへの使用が可能な製品もあります。

出典:サンコーテクノ株式会社
・メリット
非常に高い固定強度:特に引抜強度に優れます。
母材への負担が少ない:拡張によるコンクリートの破壊が少ない。
耐震性:振動や地震に対して高い抵抗力を持つものが多い。
多様な条件に対応:水中や湿潤環境でも施工可能な製品もあります。
見た目がきれい:めねじタイプを選べば、不要時にボルトを外せば突起が残らない。
・デメリット
硬化時間が必要:接着剤が硬化するまで時間がかかるため、即座に荷重をかけることができません。
施工がやや複雑:穴の清掃が重要で、接着剤の混合や注入に注意が必要です。
コスト:金属系アンカーより高価な傾向があります。
温度の影響:硬化時間は気温によって変化します。
最適なアンカーを選ぶためのポイント
床面の材質
・コンクリート
上記の金属系アンカー、接着系アンカーが適しています。
・タイル貼りの床
タイルの下のコンクリートまで貫通させて固定する必要があります。タイルが割れないよう、タイル用のドリルビットを使用し、慎重に穴あけを行う必要があります。タイル自体には固定力がないため、必ず下地のコンクリートにしっかり固定してください。
・アスファルト・土
これらの素材はアンカー固定には適していません。別途、コンクリート基礎を打設するなどして、強固な土台を作る必要があります。
最後に、宅配ボックスを床面のコンクリートに固定する場合、芯棒打ち込み式アンカー(オールアンカーなど)は手軽で広く使われていますが、接着系アンカーはより強固で信頼性の高い固定が可能です。アンカー固定ボルトは弊社の商品に付属していませんので、設置を依頼される業者様へボルトの用意はあるのか事前にご確認をお願いします。

